マザークエスト特別授業 「運動ができる子は、勉強もできる!」 終了しました


開催日:2017年10月21(土)13:00~16:00

講師:東京大学大学院総合文化研究科 教授 深代千之


 マザークエストでは、10月21日に
東京大学大学院の深代千之教授をお迎えして
特別授業「運動ができる子は勉強もできる!」を
開催しました。

 

東大で学生向けに1年間かけて教えていらっしゃる授業の内容を1時間とコンパクトにわかりやすくお話していただきました。

科学に裏付けされた最新のスポーツ科学のお話は、
子どもを持つ親としてとても興味深く、みなさんうなずきながらお話に聞き入っていましたね。


講演の中から印象に残ったことをいくつかお伝えしますね。

まず、脳の仕組みとしては運動も勉強も「やればできる」。
利き手と非利き手の差は、同じ動作を何度もやってきたかどうかであり、
非利き手も利き手と同じように使えば同じようにできるようになる。
運動も勉強も同じ。どちらも「やればできる」のだから「やらないのは
もったいない」とおっしゃっていました。

でも、運動に苦手意識があるお子さんもいますよね。
そんなお子さんに「身体を動かすって楽しい」と思ってもらうには、
やはり親子で遊ぶのが一番だそうです。
子どもは、簡単にできることには飽きてしまい、難しそうと思うことは
興味が持てない。なので「今はできないけどこれならできるかも」と
思えることをやらせて、「できるようになるって楽しい」という体験を
積みあげられると自然と自分からやるようになるのかもしれませんね。

また、学校で新しい計算を習ったら、宿題が出て家で復習しますよね。
運動も同じで、新しい動作を習ったら家で復習するとよいそうですよ。
「今日の体育はどんなことやったの?ちょっとお母さんにも教えて。」
などと聞きながら、家でも練習すると身についていくそうです。

運動が得意な子も、小さい頃はいろいろなスポーツをやってみると
周囲の中での評価がわかり、得意不得意を見つけられるそうです。
海外ではプロのスポーツ選手も高校生くらいまでは複数のスポーツを
やっていたりしますよね。その方がいろいろな動作が上手にできるように
なり、1つに絞った時にも役に立つそうです。

スポーツが得意な子は脳の働きがよいので、勉強もやれば必ずできると
おっしゃっていました。スポーツ漬けで勉強する時間がないという場合には、
授業をしっかり聞いて授業中に理解できるよう工夫をするとよい、と
いうことでした。

などなど。心に響く言葉がありすぎてお伝えしきれませんが、、
理路整然とした深代先生のお話をお聞きして、今まで何となくモヤモヤと
感じていたことがとても明確になりました。

深代先生、貴重なご講演をありがとうございました。
ご参加くださった皆様もありがとうございました。

スポーツの秋。
気持ち良い秋晴れの今日、親子で何を楽しみますか?

 

次回の特別授業は、
2018年2月25日(日)13時~16時
NPO法人ハートフルコミュニケーション代表理事の菅原裕子氏をお迎えして
「子どもの心のコーチング」をテーマに開催します。
こちらもお楽しみに待っていてくださいね。