探究型子育て講座第1回、炭谷俊樹さんを講師に開催しました

 

 マザークエストでは、2021年9月11日にマザークエスト流探求型子育て講座第1回を開催しました。講師には、日本初の探究型マイクロスクールであるラーンネット・グローバルスクールの炭谷俊樹さんをお迎えしました。

 

子どもが好きなことに夢中になる「好奇心爆発探究サイクル」とは?

 長年子ども達を見守ってきた炭谷さんは、大人からは無意味に見えることも子どもが集中して取り組んでることは探究サイクルだと言います。例えば、小さい子がティッシュを箱から全部出しちゃう、というのも、1枚1枚あれこれ試行錯誤しながら200回も探究サイクルを回しているのだとか!
 探究サイクルとは、①自分で選択したことを、②集中して取り組むと、③達成感が得られる、の3つを回すことです。③で達成感を得られると、「もっとやりたい」となってまた①からぐるぐる回っていきます。このサイクルを回す中で「できた」という自信がついてくるのだそうです。

 

 このことは中曽根の著書『成功する子はやりたいことを見つけている 子どもの探究力の育て方』でも紹介しているので、ぜひお読みください。

 

ロールプレイングをやってみた感想

 また、子どもの探究を育むための3つのステップを教えていただきました。学んだだけではできるようにならないので、まずやってみましょう。ということで、親役、子ども役でシナリオに沿ったロールプレイングをしました。参加者の方から頂いた感想の一部をご紹介します。

・お母さんが僕の言いたいことに「いいねー」と前向きに聞いてくれたので、気持ちが乗って話しやすかった
・僕の気持ちを尊重して話を聞いてくれた上で、「こういうのもあるよ」と選択肢を示してくれたので、すんなり「知らなかった、そうなんだ」と受け入れられた
・子どもも子どもなりに考えていることがあって、うまく言葉にできないこともあると思うので、まずはじっくり寄り添って聞いて、引き出せたらいいなと思った
・子どもの視点がみえて、どう聞いてもらったら響くのかわかってよかった
・親としてどう思っているかをどうやって伝えていくかはとても重要と感じた

 5分という限られた時間の中でのロープレだったものの、皆さんいろいろな気づきがあったようです!

 

印象に残っている言葉は「好奇心は食欲と似ている」

 炭谷さんのお話はいつもとても心に響くのですが、今回私が一番印象に残っている言葉は「好奇心は食欲と似ている」でした。あんまり食べ過ぎると食欲がなくなってしまうのと一緒で、少しハングリーなくらいがいいそうですよ。お腹が空けば(余白の時間があれば)好奇心は絶対出てくるはず、と炭谷先生がおっしゃっていました。

 さらに学びを深めたい方には、探究ナビ講座がお勧めです。

探究型子育て講座第2回は「子育ては脳育て」

 第2回は、発達脳科学者で小児科医の成田奈緒子先生を講師にお迎えして「子育ては脳育て ~やりたいことを見つけて幸せに自立する子どもの育て方~」をテーマに開催します。
 臨床経験をベースに脳科学の研究を続けると共に、長く発達障害が疑われる子どもの治療に関わる中で確立した「子どもの発達を踏まえた正しい脳育ての知識と親の関わり方」を学びます。

 科学的に正しい子育ての方法を手に入れませんか。

 

 日時  :2021年10月17日(日) 10:00-11:30
 開催方法:オンライン(Zoom)

 

お申し込みはこちらから。