探究チャンネルVOL.11、村上信夫さんにお話を伺いました

 

 教育ジャーナリスト中曽根陽子が、さまざまな立場で教育に関わっているオピニオンリーダーにインタビューする探究チャンネル。やりたいことを見つけて、自分らしく生きていくための探究力の育て方について、これからの教育や子育てについて、ゲストをお迎えしていろいろ伺います。

 今回は、元NHKエグゼクティブアナウンサーの村上信夫さんをゲストにお迎えした2021年12月23日の第11回のお話をリポートします。

 

アナウンサーになろうと思ったきっかけ

 小さい頃、村上さんは人見知りで言葉が出るのも遅かったそうで、話すより書く方が好きだったそうです。今のお姿からは想像できませんね。村上さんが大学生の時、中西龍さんにアナウンサーの魅力をお聞きしたら、「人の喜びを倍にして、悲しみを半分にすること」とおっしゃったそうで、この言葉でアナウンサーになりたいと思ったそうです。中曽根陽子の著書『成功する子はやりたいことを見つけている』で紹介しているプランド・ハップンスタンスにも通じる、人生を変える出会いがあったのですね。

 

嬉しいことばが自分を変えるとは?

 村上さんは、自分も周りも嬉しくなる「楽器ことば」と自分も周りも傷つける「武器ことば」があるとおっしゃっていました。(我が子の学校では「ぽかぽかことば」「ちくちくことば」と呼んでいるようです。)言葉はブーメランなので、相手に言った言葉は自分にも返ってくる。だから、自分のためにも相手のためにも武器ことばを楽器ことばに変換して使うとよいそうです。村上さんの著書『嬉しいことばが自分を変える』には、この変換の例がいろいろ載っているそうで、参考になりそうです。

 

 

家庭でできるコミュニケーション力アップ法

 言葉をたくさん知っていることが、思考の幅を広げることになるし、表現力にもつながっていくということで、コミュニケーション力を上げるために家庭でできることをお伺いしました。村上さんのお勧めは、家族団らんの時間に何気ない良いところ探しをするをすることだそうです。今日あった楽しかったことや嬉しかったことを話したり、子どもの成長を感じられたことを伝えたりすると、家族みんなが嬉しい気持ちになりそうですね!私もやってみたいなと思います。

 

この他にも

 探究力の育て方についてや、言葉の引き出しを増やす言葉のノートについて、知識を知恵に変えていくには、というお話が出ました。詳しくはアーカイブでご覧くださいね。ご視聴先は最後にあります。

 

村上さんがこれからやっていきたいこと

 10年程前にNHKを退職された村上さんは、社会にお返しをという思いから、全国を回って「嬉しいことばの種まき」という活動をされています。これを続けていくと共に、次世代にバトンを渡していくために、2022年4月から大人の寺子屋として「次世代継承塾」を始められるそうです。次世代継承塾では、次世代に引き継ぐべきことば、考え、感性をゲストと対談形式で語り合うとのことで、こちらも楽しみです。

 

印象に残ったことば

 村上さんのお話を聞いて、一番印象に残った言葉をご紹介します。

「食べたものが体をつくり、
 聞いた言葉で心がつくられ、
 口にした言葉が未来をつくっていく」

 本当にその通りですね。家族に対しても自分に対しても、日々の言葉使いを見直してみようと思う時間となりました。

 

 村上さんのご著書はこちらから購入いただけます。皆さんもぜひ読んでみてくださいね、

 

 『嬉しいことばが自分を変える ことばの取扱説明書』

 

アーカイブと次回のご案内

 村上信夫さんをお迎えした探究チャンネルVOL.11はこちらから全編ご覧いただけます

 

 

 次回VOL.12は、2022年1月28日(金)20時から、小中高同時に教える日本唯一のフリーランス教員の日下典子さんをゲストにお迎えし、「「やりたくない」が「やりたい」に変わる「のりこマジック」それって何?」をテーマにお話しします。お楽しみに♪

 ご視聴はこちらから。YouTubeマザクエチャンネル