「子どもも大人も”ごきげん”だと自分らしく輝ける」配信しました | 探究チャンネルVOL.16

 

 教育ジャーナリスト中曽根陽子が、さまざまな立場で教育に関わっているオピニオンリーダーにインタビューする探究チャンネル。やりたいことを見つけて、自分らしく生きていくための探究力の育て方について、これからの教育や子育てについて、ゲストをお迎えしていろいろ伺います。

 今回は、スポーツドクターの辻秀一さんをゲストにお迎えした2022年6月10日のVOL.16のお話をリポートします。

 

辻先生ってどんな方?

 医学部を卒業後、慶応病院で医師として働いていた辻先生は毎日忙しい日々を送られている時に「パッチ・アダムス」という映画を見て「人生に質があるのか!」と衝撃を受けたそうです。 その後、本物のパッチ・アダムスの話を聞き、自分の人生の質を決めるのは自分の心の状態であり、アメリカではメンタルトレーニングもされていると知り、自分がやりたいのはこれだと独立したのだそうです。
 フローな状態(揺らがず囚われず)の時に質が高いことをやることがわかっていて、フローを日本語で言うと「ごきげん」かなと思いついたそうです。自分で自分の機嫌を取れるのが大事とごきげんになるトレーニングを始められました。

 

ごきげんとはどんな状態のこと?

 ごきげんな状態とは、おだやか、やる気に満ちる、リラックスしてるなど揺るがず囚われずな状態です。脳は常に環境・できごと・他人といった外からの影響を受け対処していて、これらの条件がよい時にごきげんと感じます。でも、これだと外から影響を受けるため、どうしても囚われてしまいます。囚われないためには、自分で自分の心の状態を整えることが大事で、そのためには、まず自分の心の状態を知ることだそうですよ。

 

ごきげんの価値とは?

 自分がごきげんだと、どんないいことがあるのか、よくよく自分と対話をして、その価値を認識する必要があるようです。このごきげんの価値がわかると、自分でごきげんを作り出せるようになるそうです。具体的にどんなことをしたらいいかやごきげんのトレーニング、家庭で子どもにごきげんの価値を育む方法についてはぜひアーカイブをご覧くださいね。

 

大事な時に力を発揮するためには?

 辻先生は「大事な時なんてない」とおっしゃいます。例えばゴルフの大会で優勝がかかった最後のショット。勝敗を決める大事な一打と誰しも思いがちですが、最後のショットだけが大事でその日の最初のショットは大事じゃないのかというとそうではなく、どのショットも心を整えて、今やるべきことをやることこそが大事だとおっしゃっていました。そういう心の状態を作れることがいざという場面でも力を発揮できるということなのですね。自分にとって大事と思える時にもこの言葉を思い出そうと思いました。

 

子育て中の保護者の方へのメッセージ

 機嫌よく生きていることが大人の責任です。やらされていると思うことも、それはやらないといけない理由であって、最終的にやると決めているのは自分です。自分で決めて人生を生きていることを認識してほしい。そして、子どもを信じてあげてほしい。
 話題に上がった辻先生のご著書をご紹介しますので、ご興味のある方はぜひお読みくださいね。


『自分をごきげんにする方法』(サンマーク出版)

 

『自己肯定感ハラスメント』(フォレスト出版)

 

 

 

アーカイブと次回のご案内

 辻秀一さんをお迎えした探究チャンネルVOL.16はこちらから全編ご覧いただけます

 

 

 次回VOL.17は、探究チャンネル一周年ということで、2022年7月8日(金)20:00からみつかるわかる代表理事の市川力さんをお迎えして「探究の専門家に聞く 子どもの探究力の育て方」をテーマにお話を伺います。探究といえばこの方、おっちゃんこと市川さんをお迎えしますのでお楽しみに♪

 ご視聴はこちらから。YouTubeマザクエチャンネル