教育ジャーナリスト中曽根陽子が2021年5月から始めたオンラインサークル「エン活部」。エン活のエンは、エンパワメントのエン。エンパワメント(Empowerment)とは、人が本来持っているすばらしい生きる力を湧き出させることです。世間の価値観なんて気にしないで、みんなでハッピーとご機嫌をシェアして、互いにエンパワメントしあえる場がエン活部です。月1回、中曽根陽子からポジティブ心理学についてのミニレクチャーや、最新教育情報、取材のこぼれ話などをシェアし、皆さんと直接お話するおしゃべり会を開催しています。
2021年9月17日におしゃべり会を開催しましたので、その様子をご報告します。
チェックイン
まずは1ヶ月の振り返りをしました。「中学受験を控える小6の息子さんの睡眠不足が課題」として挙げていらっしゃったMさんは、22時の就寝を目指して過ごしてきた1ヶ月についてお話くださいました。「夜、やりたい事を優先すると睡眠不足となり疲れる」と、息子さん自身も自覚されたそうです。
そして「朝早く起きて課題を一つでもやった方が楽」という事に気づき、生活リズムが安定してきたとのこと。さらに、土・日の隙間時間の有効活用も自発的に取り組むようになったそうです。
お子さん自身が気づいて、自分で決めことが生活リズム改善の転換ポイントだったという、とても嬉しい報告でした。
モチベーション
次に受験のモチベーションの話になりました。夏休み前は「目の前のやりたい事に興味が優先され、行きたい中学校はあるけどなかなかモチベーションが上がらない」というお話でした。しかし、志望校の学校見学や体験授業を通して、息子さんの中で中学校生活がより実感として湧いてきたそうです。そして、様々な学校を見学することで、自分が何を中学校生活に求めるかがより明確になってきたとのこと。Mさんは、第二志望校をどこにするか?他の学校はどうだろうか?と視野を広げて分析されているそうです。中曽根からは「中学校も変革期なので柔軟な目線が大切ですね」とお話がありました。
心理学ミニレクチャーを通して
8月のミニレクチャーを実践してどうだったか?を振り返りました。Mさん5月からエン活で伝えているスキルを、毎月少しづつ実践することで「息子が興味をもって取り組むことを心から応援する」自分になったと、これまた嬉しい報告。
今までは息子さんのできていないところや取り組まない姿勢ばかり目につき「それをやる前にすることがあるでしょ」と言いがちだったそうです。今は「それは誰の仕事?それは誰の問題?」と考え、口出ししないように心がけているそうです。
実際、失敗することもあったそうですが、そこから息子さん自身が学んで改善される様子をご覧になって「痛い思いも必要だ」と感じられたお話を伺いました。
また、Mさんは、息子さんの興味を持つことをサポートすることで、息子さんからいろいろと相談されることも増えたそうです。
さまざまな交流を通して成長する息子さんと共に、親子で受験勉強と興味のあることを切り替えて取り組んでいらっしゃるご様子がとても清々しく感じました。
探究型子育て講座の感想
9/11(土)に開催した探究型子育て講座「子どものやりたいことを見つけるための 好奇心爆発探究サイクルの回し方」の感想も伺いました。講座だけではなくロープレを通して実践的に学び、他の方の実践やご意見にふれ「ロールプレイは学びになる」と実感されたそうです。実際に、自分がその場面になった時、冷静に話しをできるかろうか?と自問自答しつつ「どういうゴールをイメージするか?」を考える大切さを痛感したとのことです。
「子どものやりたいことを見つけるための好奇心爆発探究サイクルの回し方」については、こちらで報告しています。
10月に向けて
最後に「次の一ヶ月をどうすごしますか?」という問いかけをしました。
中学受験生の母であるMさんは「そろそろ興味のある事から受験勉強に舵を切り、今までとバランスが変わるので、息子に心境の変化やストレスが増えるかもしれません。しっかりサポートしていきたいです」とのことでした。
おしゃべり会では、毎月1回、中曽根陽子を交えて様々なことをお話しています。最新の教育情報や心理学のミニレクチャーも交え、参加者の皆さんに寄り添い進めていきます。来月は、10月15日(金)21時~です。ご興味のある方はぜひ、エン活部にご参加ください。
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