教育ジャーナリスト中曽根陽子が、さまざまな立場で教育に関わっているオピニオンリーダーにインタビューする探究チャンネル。やりたいことを見つけて、自分らしく生きていくための探究力の育て方について、これからの教育や子育てについて、ゲストをお迎えしていろいろ伺います。
菅拓哉さんをゲストにお迎えした2021年8月13日のVOL.4のお話をリポートします。
UWC ISAK JAPANってどんな学校なの?
UWC ISAK JAPANは、UWC(United World College:世界各国から選抜された高校生を受入れ、教育を通じて国際感覚豊かな人材を養成することを目的とする国際的な民間教育機関)に加盟する国際高校で、国際バカロレア(IB)に準拠しています。
特徴を一言で言うと「多様性」だそうで、生徒数は、高1が40人、高2、高3が80人の合計200人で、世界80か国からの生徒が集まっています。
様々なバックグラウンドを持つ生徒が寝食を共にするので、お互いを認め合うことが必要になります。ISAKでは、高1でリーダーシップの授業があり、ケーススタディをしながら、相手の意見を否定せずに受け止めた上で自分の意見も言えるようになっていくと、拓哉さんは教えてくれました。
どんなカリキュラムがあるの?
高1では、IBカリキュラムの履修に向けた準備として、英語や先述のリーダーシップの授業があります。リーダーシップというと、みんなをまとめる力という印象がありますが、ISAKのリーダーシップはそれだけでなく自分を律し感情とどうつきあうかも学ぶそうです。変革を起こせる人の育成を掲げるISAKならではのカリキュラムですね。
高2、高3はIBで決められた科目から6つ(2つの言語と1つの数学が必須で、後は自由に選択できる)選択できます。拓哉さんは物理、化学、経済を選択したそうですが、他にもアートや人文社会などの科目もいろいろあるのだとか。
大学入試も、IBの成績と願書とエッセイの学校が多く、受験のための勉強をしなくてすむため、高3の最後まで課外活動などもしていたそうです。
「一斉入試を行っているのは日本、韓国、中国くらいかも」というお話から、当たり前と思っていた日本の受験制度が世界的には変わっているのだと認識しました。日本でも、これからますますAO入試なども増えていきそうです。
この他にも、なぜISAKに進学しようと思ったのか、ISAKに通う中で大変だったことや得られたこと、これからやりたいこと、などをお伺いしました。
ご家庭でお母様がされていたこと
拓哉さんのご家庭では、お母様が「こんなのあるよ」と選択肢を提示してくれて、でも強制はせず、決めるのは拓哉さんだったそうです。いろいろやってみる中で自分で興味があるものがわかってきて自分で探していけるようになったそうです。中曽根の本でもお伝えしている「親の仕事はネタ出し」「自分で決める」をされていたのですね。
子ども達へのメッセージ
最後に、子ども達へのメッセージをお聞きしたところ、「興味が何であれ、やっていけば人とのつながりが増えていくので、どんどん好きなことややりたいことをやっていって欲しい」という言葉をいただきました。
アーカイブも配信中です。見逃してしまった方はこちらからご覧ください。
次回VOL.5は、8月27日(金)20時から、一般社団法人シブヤフォント共同代表の磯村歩さんをゲストにお迎えします。
VOL.6は、9月18日(土)20時から、公立小学校教員の庄子寛之さんをゲストにお迎えします。
お楽しみに♪
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